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環境問題No.4

2014.04.11(Fri)

皆様こんにちは。四月に入り、一ヶ月前の大雪がウソのように暖かい日が続いていますね。
満開の桜の下で、お花見を楽しまれた方も多いことでしょう。
春はスタートの季節です。元気にスタートダッシュが出来るよう、体調管理に気をつけましょう。

 

さて、今回は砂漠化についてお話させていただきます。

《砂漠化》

  砂漠化が進むと最終的に食糧不足や世の混乱を招きます。砂漠化により、水が少なく植物が育つための栄養の乏しい土地で作られた農作物は生産量が低下し、食糧不足により飢餓、世界に対立が起こりえます。                  なぜ砂漠化が進んでいるのかというと、干ばつや乾燥化といった自然現象と人間の活動が考えられますが、環境問題で上がる砂漠化は、ほとんど人間の活動によるものです。                                           人間の活動によるものでは、乾燥地域での家畜地域での家畜の放牧で草や木が生い茂る前に食べつくされたり、炊事や暖房エネルギーを得るための無計画な伐採、地下水を利用している地域では水のくみ上げすぎにより動植物が育たなくなったりすることが上げられています。

 前回お話させていただいた熱帯雨林も、土壌が薄く、植物を失うと砂漠化しやすいため、このままでは消失してしまう可能性もあります。

 砂漠化ということは、これまで森で生きていた動植物が育たない、減少や絶滅といった事態を招きます。動植物が育たなくなるということは、私達の食べるものも生産できなくなるということです。1991年に国連環境計画(UNEP)が行った調査によると、砂漠化が進んでいる地域は地球上の陸地全ての4分の1で、これは耕作可能な乾燥地域の約70%にあたり、約36haに達しているのです。これにより、世界の人口の約6分の1にあたる約9億人が食糧不足の危機に陥っていることがわかります。                                                                          

  では、そうした事態の悪化を防ぐために、私達は何をしたら良いのでしょうか。 

〈私たちにできること〉

     世界では、NGOによる砂漠化防止活動の動きがあります。アフリカ大陸の中央北部、サヘル地帯の砂漠化を防し、緑を減らさない方法を取ると同時に慢性的な食糧不足から脱却するために食糧自給を目指すという活動です。井戸を掘ることや、伝統農法から穀物備蓄や作物の種の貸し出し、植林まで多岐にわたる活動をしており、寄付も受け付けているようです。                                                                  植林が行われればまた自然が復活し、緑が広がります。残された緑と植林の緑を大切にして、不要な紙の資源となる木材を使わないようにし、木材の伐採の抑制をすることも大切です。環境破壊を軽視した木材の大量輸入は、こうして私たちが普段の使用を見直すことで食い止められるのです。無駄をなくすということは、無駄な生産をしないということであり、それは無駄な森林伐採の抑制に繋がるのです。

また、砂漠化は、食糧問題に直結しているので、私達の食生活を見直すことも大切です。食べられる量を作り、食べられる量を注文する。そうした私たちの食事を見直すことで、余分に輸入され廃棄される分を無くすのです。森林を資材として見るのではなく、地球に残された環境として見て守っていきましょう。

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