HOME > 地球環境問題NO,2

地球環境問題NO,2

2014.01.08(Wed)

明けましておめでとうございます。今年も皆様のおかげで無事に新しい年を迎えることができました。
今年も社員一同、皆様にご満足いただけるサービスを心がける所存でございますので、何卒昨年同様のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

前回は地球温暖化について皆様にお話させていただきましたが、今回はオゾン層破壊・酸性雨についてお話をさせていただきます。



①オゾン層破壊

オゾン層は、成層圏(地上20km以上)に広がった薄い空気の層のことで、有害紫外線を吸収する重要な作用があります。例えるならレースカーテンのようなもので、人間や動植物に悪影響のある紫外線(UV-B)を吸収し、地上の生物を守っています。
この大切なオゾン層が近年フロンなどの人工の化学物質によって破壊されていることが明らかになってきました。
地上に到達する紫外線量は、オゾン層の減少によって増加することが知られていますが、上空のオゾン全量が1%減少すると、地上に到達する紫外線量は2%増加すると言われています。

 

主なオゾン層破壊物質

 

・クロロフルオロカーボン(冷媒、発泡剤、洗浄剤、噴射剤に使用)

・ハロン(消化剤に使用)

・臭化メチル(土壌の殺菌、検疫に使用)

 

国際的な取組

 

現在、オゾン層破壊物質の使用はモントリオール議定書※1によって国際的に規制されています。
1987年に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が採択されましたが、その後、予想を上回るスピードでオゾン層の破壊が進んでいることが分かったため、モントリオール議定書は何度か見直され、オゾン層破壊物質の削減スケジュールが早められています。モントリオール議定書は採択から20年以上が経ちますが現在でも毎年締約国会議が開催されています。

※1 モントリオール議定書はオゾン層を破壊する恐れのある物質を指定し、これらの物質の製造、消費および貿易を規制することを目的とし1987年カナダで採択された議定書。

 

私たちにできること

 

日本では、1996年に特定のフロンの生産は中止されましたが、いままでにいろいろな機器に特定フロンが使用されています。これらの機器の点検・整備のときにフロン類をもらさないように取扱を注意するのはもちろん、廃棄をするときには大気中に放出しないで回収することがこれから重要になってきます。
家庭用エアコン、冷蔵・冷凍庫などは家電リサイクル法、自動車を廃棄するときは自動車リサイクル法に基づいて回収をし、フロン類を使わない(ノンフロン)製品を選ぶようにしましょう。

 

 

②酸性雨


 

酸性雨は、工場から石炭、石油、天然ガスなどを燃やして出る排煙や、自動車の出す排気ガスに含まれる窒素酸化物や硫黄酸化物などが原因と言われています。これらの大気汚染物(窒素酸化物や硫黄酸化物)が上空の大気の中で、化学反応をくり返し、硫酸イオンを硝酸イオンに変化して、雨や雪、霧の中に溶け込み、地上に降るのが酸性雨です。

 

 

 

酸性雨による影響世界中の湖に酸性雨が降ることで酸性化が進み、生物が生息できない「死の湖」と呼ばれる湖が増えていたり、森林に酸性雨が降ることで森林が枯れ、土壌が汚染され、砂漠化しています。そこの生息する生物もまた減少し、死滅しています。また、酸性雨はコンクリートや大理石の床、さらには歴史的建造物などである彫刻や銅に屋根までも溶かしており、銅像にはサビを発生させたりします。酸性雨により世界遺産であるアメリカ・ニューヨークの自由の女神が腐食修理を行ったり、イギリスのウエストミンスター寺院、ドイツではケルンの大聖堂なども酸性雨による被害が進んでいます。
人体への影響では、髪の毛が緑色に変色したり、目や喉、鼻や皮膚を刺激したりします。金属は酸に溶け出しやすいので、土壌に固定などで使われているアルミニウムなどを酸性雨が溶かしてしまい、その溶け出した物質が、河川や海などにながれることによって、飲料水などに混ざり、アルミニウムなどの化学物質が、私たちの体に蓄積することによって、アルツハイマー病などの原因のひとつとなっています。

 

 

 

私たちにできる酸性雨対策

 

・近所へは車ではでかけないようにする

・テレビはつけっぱなしにしない

・冷房や暖房の温度調節に気をつける

・ゴミをきちんと分別する

 


日本では、工場や発電所の酸性雨の原因となる硫黄酸化物や窒素酸化物を取り除く装置の導入が進んでおり、欧米諸国と比べると、その排出量は低い値です。しかし日本でも近年、エネルギーの使用量が急増し、その排出量は増大しています。

 

わたしたち一人一人が毎日の日常生活において省エネ=節約を心がけることが、酸性雨やオゾン層破壊を防ぐことにおいても大切となります。
未来に美しい地球を残すためにも、まずは毎日の生活を見直すところから始めてみましょう。

 




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

トラックバックURL:http://sk-taiyoukou.jp/kanri/wp-trackback.php?p=626