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地球環境問題

2013.12.01(Sun)

弊社のHPのニュースでも度々書いておりますが、太陽光発電をはじめとする地球に優しいエネルギーを推進する理由として「地球環境問題」が挙げられます。

 

地球環境問題とは、地球問題の一種で、問題の発生源や被害が特に広域的な(地球規模)のものを指し、発生源や被害地が必ずしも一定地域に限定ができない問題のことを地球環境問題といいます。


【主な地球環境問題】

①地球温暖化
②オゾン層破壊
③酸性雨
④熱帯林の減少
⑤砂漠化
⑥野生生物種の減少

 

今回は、地球環境問題の中でも一番深刻と言われている①地球温暖化について詳しく説明をしたいと思います。


【地球温暖化のしくみ】

 

地球の周りは大気で覆われており、この大気の中には「温室効果ガス(水蒸気、二酸化炭素、メタンなどが該当する)」が含まれています。
地球を物に例えると、このガスは“布団”の役割をし、布団を多くかけすぎると暑すぎるように、ガスの量が増えると地球の気温も高くなるという現象のことを温暖化といいます。

太陽から放出された赤外線は、地球の表面で反射し、再び宇宙へ放出されます。このときに、温室効果ガスは一部の赤外線を吸収し、地球の地表へと戻しますが、近年温室効果ガスが多くなり地球の表面にこもる赤外線が多くなったため地球が温暖化しているといわれています。
しかし大気中に温室効果ガスがなかった場合、地球の平均温度はマイナス18℃になるといわれています。ほんのわずかの温室効果ガスが大気中にあるだけで地球の平均気温は15℃に保たれているのです。つまり温室効果ガスは地球には必要なものです!!!多くなりすぎたからいけないのです!!!

地球温暖化は日本も含めた少数の国々から温室効果ガスを排出することによって引き起こされていますが、その影響は全世界におよび、排出量の少ない国々がその被害を受けています。

 


【地球温暖化で何が起こるのか】

 

1、水資源への影響…ほとんどの国で洪水の規模と頻度が増加します。また、中央アジア・アフリカ南部・地中海沿岸諸国など現在でも水利用に制約のある国で水不足が深刻化してしまいます。

 

2、海面上昇…地球が暑くなると、海面が膨張したり、氷河がとけるなどにより海面が上昇し低地や湿原の水没や洪水の危機性が増加し、2100年までに15~95cm上昇するだろうと言われています。(40cm上昇した場合、7500万人~2億人が移住を余儀なくされます。)

 

3、食料危機…ほとんどの熱帯・亜熱帯地域で農作物が減少し、地球規模での食糧供給の遅れや食料価格が上昇します。

 

4、人間健康への影響…マラリアやデング熱などを媒介する生物の生息地の拡大による伝染病や夏季の熱中症による死亡者が増加します。

 


【世界のCO2排出量】


世界のCO2の全排出量の6割は先進国によるもので、中でも中国は24%を占めており、2番目に多いアメリカは毎年50億トン以上を排出し、全世界の多くを占めています。また、一人当たりの排出量ではアメリカが最も多く、日本の約2倍、中国の約5倍です。





【温室効果ガス削減、世界の動向】

 

地球温暖化の防止策は、世界の国々が協力をして取り組まなければ効果は期待できません。そこで1997年、京都で開催された第3回気候変動枠組条約締約国会議で「京都議定書」が採択されました。
「京都議定書」では先進国だけに温室効果ガスの排出量の削減が義務づけられていて、日本は昨年度までの5年間で、1990年度と比べて平均で6%削減すると約束していました。その目標達成が確実になったことを2013年11月11日(月)からポーランドのワルシャワ国立競技場において開催されていた気候変動枠組条約第19回締約国会議(COP19)
※1、京都議定書第9回締約国会合(CMP9)で明らかにしました。

※1 気候変動COPでは、条約に参加する国が集まって、これまでに合意してきた国際レベルの気候変動対策が適切に実施されているかどうかをチェックし、そして、今後どのように対策を進めていくかを話し合う会議です。

 

2020年以降の温室効果ガス削減目標について、各国が自主的に決める方式にした上で、15年3月末までに国連に提出するよう求めた合意文書を採択し、新たな削減目標については、15年12月のCOP21で決る予定となりました。

 

【家庭で出来る温暖化防止対策】

 

1、冷暖房を1度控える

2、主電源をオフにする

3、レジ袋をもらうのをやめる

4、5分間アイドリングストップをする

5、家族同じ部屋で団欒して電気を節約

6、お風呂の残り湯を洗濯に使い、まとめて洗濯する

 

 

 

地球温暖化による目に見える変化は、数十年、数百年と遅れて起こります。ですから今大きな変化がないからといって、地球温暖化の影響は大したことがないと思っていると、いずれ取り返しのつかない変化が生じることになるかもしれません。
地球温暖化の甚大な影響を避けるために、これからは家庭でも温室効果ガス排出量の大幅な削減が求められることは必至です。無駄なエネルギー消費の削減は、家計を助けることにもつながりますし、効果が小さいものを積み重ねていくうちに、意識や生活そのものが変わり、それなりに大きな効果が得られるようにもなります。この意識やライフスタイルの変化に加え対策技術の進歩や温暖化対策に関する制度設備が進めば、大幅な温室効果ガスの削減が可能になると思います。是非皆さん積極的に、身近な省エネ行動から取組んで行きましょう!!!


画像出所:全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

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